建設業経理士・建設業経理事務士について■資格の評価・価値■

建設業経理事務士建設業経理士・建設業経理事務士は、平成18年4月の法令改正により、合格者の称号が変更になりました。
今までは1〜4級まで全て建設業経理事務士でしたが、1級・2級合格者を「(1級・2級)建設業経理士」、3級・4級合格者を「(3級・4級)建設業経理事務士」と呼ぶようになりました。
なお、1級・2級建設業経理士は、公共工事の入札に係わる経営事項審査の評価対象となっています。

さて、その建設業経理士・建設業経理事務士試験ですが、建設業において特有の勘定科目や考え方を通常の簿記に取り入れたものになります。
会計期間は通常の会社では1年ですが、建設業の場合、大きな工事の場合1年で完成することはほとんど無く、着工から完成まで長期間を有する場合が多くあります。
そのため、通常の簿記よりも、期間損益計算の考え方などを重点的に学ぶ必要があります。
いわば建設業の専門的な知識をもった経理のスペシャリストなのです。

とは言うものの、建設業経理士・建設業経理事務士は、日商簿記検定などとも同じ簿記ということもあり、学習内容が比較的似ている箇所が多くあります。
そのため、簿記を一度でも学習したことのある方であれば、2級なら独学でも対応できる試験です。


建設業経理士・建設業経理事務士に限った話ではないのですが、近年は会社の事務処理のほとんどをコンピューターが人に代わって行うようになりました。
昔は簿記にしても手書きで縦横数字を合わせ、そろばんや電卓で計算するといったことをしていましたが、現在の実務では、会計の仕事はコンピューターへの数字のインプットがその主な作業になってきます。
以前電卓やそろばんで行なっていた、時間の非常に掛かる計算部分をパソコンが代わりに行なってくれるようになったため、人手もそれ程要らなくなってきましたし、作業時間も大幅に減少しました。

その一方で、複雑な分析や数字からの問題点の分析・原因追究といった頭脳を使う仕事が非常に増加してきています。
建設業経理士・建設業経理事務士の資格も、単に問題が解けるというよりも、実務的には出てきた数字からどのような問題点があるのかを見抜ける力というものが必要になります。

建設業界でずっと働いていくとお考えの方には建設業経理士・建設業経理事務士資格がお勧めですが、まずは会計の資格がとりたいと思われる方は通常の簿記の資格を取る方が幅広い知識が身に付くと思われます。

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建設業経理士・建設業経理事務士の受験資格

項目 試験の概要
資格の種類 民間資格
試験内容 試験の合格基準は、正答率70%

●1級(建設業経理士)
建設業原価計算、財務諸表論及び財務分析・・・上級の建設業簿記、建設業原価計算及び会計学を修得し、商法その他会計に関する法規を理解しており、建設業の財務諸表の作成及びそれに基づく経営分析が行えること。
※原価計算・財務諸表論・財務分析の3科目に合格して1級資格者となる。
なお、1級科目合格については5年間の有効期限が設けられている。

●2級 (建設業経理士)
建設業の簿記・原価計算及び会社会計・・・実践的な建設業簿記、基礎的な建設業原価計算を修得し、決算等に関する実務を行えること。

※3級と4級はそれぞれ3日間・2日間の建設業経理事務士特別研修(その最終日に検定試験が行われる)での取得方法もある。
●3級(建設業経理事務士)
建設業の簿記・原価計算・・・基礎的な建設業簿記の原理及び記帳並びに初歩的な建設業原価計算を理解しており、決算等に関する初歩的な実務を行えること。

●4級(建設業経理事務士)
簿記のしくみ・・・初歩的な建設業簿記を理解していること。
試験時間 1級 財務諸表(9:30〜11:00)・財務分析(12:00〜13:30)・原価計算(14:30〜16:00) 各90分
2級 (12:00〜14:00)120分
3級 建設業簿記・原価計算 120分
合格率 1級・・・財務諸表 20.5%、財務分析 33.5%、原価計算 25.9%
2級・・・24.8%
3級・・・61.2%
4級・・・79.8%  (2010年3月実施分)

特別研修実施分 3級・・・89.4%、4級・・・98.4%  (2009年度実施分)
受験資格 年齢、性別、学歴等に関係なく誰でも受験できる。
1級については、1科目受験のほか、2科目、3科目の同日受験が可能。
他の級についても、2級と3級あるいは3級と4級を組み合わせて同日受験が可能。
ただし、上記以外の組み合わせによる同日受験(例:1級と2級の同日受験等)は不可。

建設業経理事務士特別研修の受講資格は、4級は年齢、性別、学歴等に関係なく誰でも受験できるが、3級は建設業経理事務士4級有資格者。
同一年度で4級・3級の同時申込みは可能。
受験料 1級(1科目) 7,200円、 1級(2科目同日受験) 10,300円
1級(3科目同日受験) 13,300円、 2級 6,100円、 3級 5,100円、 4級 4,100円
2級・3級(同日受験) 11,200円、 3級・4級(同日受験) 9,200円

※上記に加え、「受験申込書」を入手して受験するには申込書代金として300円、インターネットで申し込みする際は決済手数料として300円が必要となる。

建設業経理事務士特別研修の受講料は、
3級 30,900円、4級 20,600円、3級・4級 51,500円
試験日程 上期試験−9月 1級・2級
下期試験−3月 1級〜4級
試験会場 札幌・青森・盛岡・仙台・秋田・山形・福島・水戸・宇都宮・前橋・埼玉・千葉・東京・神奈川・新潟・富山・金沢・福井・甲府・松本・岐阜・静岡・名古屋・津・大津・京都・大阪・神戸・奈良・和歌山・倉吉・松江・岡山・広島・山口・徳島・高松・松山・高知・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄
お問い合わせ先 財団法人 建設業振興基金
〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-2-12
TEL:03-5473-4581
営業時間は平日(祝日・振替休日除く)9:00〜12:00、13:00〜17:30
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資格について 建設業界における経理のスペシャリスト

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