医療秘書技能検定について■資格の評価・価値■


医療秘書を目指す方には医療秘書技能検定というものがあります。
この検定試験は、その名の通り病院で上司の補佐として働くことを想定しています。
当然ながら、高度な医療知識を有していることが必要になります。

医療秘書検定対策のテキストや問題集として下記が公式サイト(下表参照)では紹介されています。
受験前にはしっかり学習しておいた方がいいでしょう。
医療秘書検定テキスト(建帛社) 医療秘書検定問題集(早稲田教育出版)


医療秘書を取得するためには、医療機関における医療事務全般の仕事内容も習得しますので、患者さん相手の受付、医療費計算、書類作成、整理、保険請求事務などの仕事ももちろん出来ることになります。

ただ、医療秘書として働くことが出来るのは、上司に秘書をつける余力がある病院、つまりほとんどが大病院に限定され、個人経営の病院やそれほど大きくない病院では当然秘書としての仕事よりも、医療事務員としての仕事のほうが必然的に多くなります。
医療秘書として大病院に採用されることが出来れば給料もそれなりに良いと思われます。

しかし、医療秘書の資格を取っても、普通に病院の医療事務員としての働き方を行なうのであれば、最初は医療事務の勉強をして実際に医療事務員として働いてから、ワンランク上の資格として医療秘書の資格取得に挑戦するという方法も良いかも知れません。
医療秘書は2級で合格率が50%、1級になると10%まで合格率が下がる難しい試験ですが、医療事務(医療事務技能審査試験)ですと、もう少し難易度が下がるようです。

医療秘書、医療事務のどちらにせよ資格取得はあくまでも実力や能力の目安ということで、病院での実態は資格を持っていなくても秘書として働く方はいますので、本当に資格が必要なのかどうか、そういったことも資格の学習開始前に検討しておく必要があるのかなと思います。

このように、病院内部での事務系仕事全般の業務を網羅している医療秘書検定ですが、活躍の場は病院だけに留まりません。
医療知識が必要になってくる健康保険組合や、製薬メーカー、医療機器メーカー、調剤薬局などもその働きの場としての対象になります。
現実に、多くの医療秘書資格取得者がそれらの一般メーカーなどでも働かれています。
知識の証明、幅広く医療分野での活躍を目指す方にとっては取得する価値があると思います。
なお、試験3級から1級まであり、求められる基準は
●3級−医療秘書として、 それぞれの領域について基礎的知識と技能をもち、一般的な業務を遂行することができる。
●2級−医療秘書として、 それぞれの領域について一般的な知識と技能をもち、やや複雑 な業務を遂行することができる。
●準1級−医療秘書として、それぞれの領域について専門的な知識と技能をもち、やや複雑多岐な業務を遂行することができる。
●1級−医療秘書として、それぞれの領域について高度な知識と技能をもち、複雑多岐な業務を専門的に遂行することができる。
となっています。

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資格の評価・価値→ 医療事務 医療秘書 診療報酬事務 ケアマネ 福祉住 保育士

医療秘書技能検定の受験資格

項目 試験の概要
資格の種類 民間資格
試験内容 合格基準(全級共通)は、@、A、Bそれぞれに100点ずつ配点。 この3つの領域の正解の合計が全体で180点以上ある者のうち、それぞれの領域の正解が、60%以上の場合、合格となる。
●3級
@-1.医療秘書実務
(1)医療秘書の初歩的な業務を、指示通り確実に実行することができる。
(2)医療従事者の守秘義務の重要性について、理解している。
(3)医療秘書の、職務と役割を理解し、マナー・接遇の基本を心得ている。
(4)医療機関における受付業務に関する知識と技能を持ち、基本的な応対ができる。
@-2.医療機関の組織・運営、医療関連法規
(1)医療機関の事業目的、組織、機能及び組織運営に関する用語、 役割、社会的使命についての基礎的知識がある。
(2)医療機関の業務に関係のある重要な諸制度及びその用語に関する基礎的知識があり、手続事務を指示に基づいて行うことができる。
(3)医療に関連する各制度・法規の内容についての基礎的知識がある。
(4)医療に関連する社会保障制度全般についての基礎的知識がある。
A医学的基礎知識、医療関連知識
(1)人体の解剖・生理の基礎的知識があり、図示された臓器の名称等、位置関係、機能を理解し、正しく読み、平易なものは楷書で書くことができる。
(2)極めて頻度の高い疾病等について、主な原因、症状及び診療について理解することができる。
(3)検査及び画像診断の名称と、主な項目の一般的な医学略語を正しく理解することができる。
(4)検査項目と傷病又は臓器とを、関連づけて考えることができる。
(5)診療録・看護録の基本を理解することが出来る。
B医療事務
(1)医療保険制度の概要及び診療報酬制度のシステムについて知識がある。
(2)平均的な外来診療(在宅医療含む)例から、レセプトを作成することができる。
(3)点数算定について、基本的な計算や加算が正しくできる。
(4)「診療報酬請求書等の記載要領等について」に関する基本的な知識がある。
(5)診療報酬点数表の各部分の通則や通達の基本的な知識がある。

●2級
@-1.医療秘書実務
(1)医療秘書の職務と役割をよく理解した上で、指示通り確実に実行する能力があり、状況に応じた判断力、行動力がある。
(2)医療秘書に求められるコミュニケーション能力を十分に理解している。
(3)医療秘書の定型的業務は勿論のこと、やや複雑な業務を遂行する能力がある。
(4)院内・院外文書の作成と取り扱いができ、ファイリングに対する基礎知識がある。
(5)医療従事者の職業倫理を理解している。
@-2.医療機関の組織・運営、医療関連法規
(1)医療機関の事業目的、組織、機能及び組織運営に関する用語、 理論、役割及び社会的使命の知識が十分にある。
(2)医療に関連する各制度・法規の内容をよく理解し、その基準を知り、適切に応用することができる。
(3)病院管理に関する具体的な記述を読み、その要点を示すことができるとともに、関連する用語についての正しい知識がある。
(4)医療機関の事務部門の業務を良く理解し、一般的な医事統計についての知識がある。
(5)医療に関連する社会保障制度全般について深い知識がある。
A医学的基礎知識、医療関連知識
(1)人体の器官、臓器及び組織等についての基本的解剖・生理の知識が習得され、一般的な疾病等について、臓器、組織障害にかかわる原因、症状についての知識があり、診療・検査と治療学を関連づけることができる。
(2)検査及び画像診断と傷病又は臓器との関連について、一般的な知識がある。
(3)検査方法について概要を理解している。
(4)医学用語及び簡単な医学英語、看護用語について理解することができる。
(5)患者の心理状況を把握し、それに応じた対処ができる。
(6)医薬品に対する一般的な知識がある。
(7)診療録・看護録から、ごく平易な(主訴など)必要事項を抽出できる。
B医療事務
(1)社会保険各法及び公費負担医療各法等の内容について相当な知識がある。
(2)軽度な入院事例から、レセプトを正しく作成することができる。
(3)診療報酬点数表の各部分の通則や通達の相当な知識がある。
(4)点数算定について、やや複雑な加算や算定要件についての正しい知識がある。
(5)「厚生労働大臣が別に定める施設基準」について基本的な知識がある。
(6)診断群分類別包括支払制度(DPC)について基本的な知識がある。

●準1級
@-1.医療秘書実務
(1)医療秘書の職務と役割を深く理解し、専門的技能を持ち、やや複雑な業務を適切な判断力により遂行する能力がある。
(2)医療機関の受付業務に関し、質の高いサービスが提供できる知識と技能をもっている。
(3)医療秘書として、医療機関の非定型的業務を総合的な判断により処理できる。
(4)医療秘書として複雑な文書の作成ができ、特に各種届書、報告書、申請書の作成について一定レベルの知識がある。(5)医療従事者の職業倫理を深く理解している。
@-2.医療機関の組織・運営、医療関連法規
(1)医療機関の事業目的、組織、機能及び組織運営に関する用語、理論、役割及び社会的使命について専門的知識がある。
(2)一般的管理論と組織論の知識と技能を有し、医療機関に応用する専門的能力がある。
(3)医療機関における経営管理に関する専門的知識がある。
(4)医療に関連する社会保障制度、社会福祉制度及び医療従事者各法の内容と基準をよく理解し、適切に応用することができる。
(5)医療保険制度及び公費負担医療と各種の給付に関する法規に精通し、適切な応用ができる。
(6)医療制度全般について専門的知識がある。
A医学的基礎知識、医療 関連知識
(1)人体の器官、臓器及び組織等について、解剖・生理の深い知識がある。
(2)頻度の高い傷病について、主な原因、症状、診療及び看護、解剖・生理との関係についての知識がある。
(3)検査及び画像診断と傷病又は臓器との関連について、深い知識がある。
(4)検査と薬理学の関連について、一般的な知識がある。
(5)医学用語・医学英語についての知識がある。
(6)検査機器・治療機器についての使用目的と機能についての正しい知識がある。
(7)使用頻度の高い医薬品についての知識がある。
(8)診療録・看護録のサマリー情報を概略的に理解できる。
B医療事務
(1)社会保険各法及び公費負担医療各法等の内容について深い知識があり、診療報酬請求事務に生かせる。
(2)やや重度な入院事例から、 レセプトを正しく作成することができる。
(3)診療報酬算定上の告示、通知、通達について深い知識がある。
(4)「厚生労働大臣が別に定める施設基準」について相当な知識がある。
(5)診断群分類別包括支払制度(DPC)について深い知識がある。

●1級
@-1.医療秘書実務
(1)医療秘書の高度な専門的技能を持って、複雑な業務を総合的に判断、遂行、行動する能力がある。
(2)医療機関における医療秘書の職務と役割を熟知しており、細部にわたり上司の補佐ができる。
(3)十分な情報処理能力・知識のもとで文書作成ができ、特に各種届書、報告書、申請書の作成について専門的レベルの知識がある。
(4)医療関連業務で、不測の事態に対しても正しい応対ができ、業務全般の必要な改善及び連絡調整を図ることができる。
(5)医療従事者として高度な倫理判断ができる。
@-2.医療機関の組織・運営、医療関連法規
(1)医療機関の事業目的、組織、機能及び組織運営に関する用語、理論、役割及び社会的使命について高度な理論的知識がある。
(2)病院の組織運営に関する具体的な記述を読み、その内容を理解し、その改善等について提案することができる。
(3)必要な情報の収集と管理、経営分析等について処理する能力があり、医療情勢とそれを取り巻く社会情勢についても十分な理解がある。
(4)医療に関連する社会保障制度、社会福祉制度及び医療従事者各法に対する詳細な専門的知識があり、複雑な事例に対応することができる。
(5)民法や医療関連法の法律についての知識があり、他の法律等に関連する場合の取り扱いを心得ている。
(6)医療制度全般についての高度な理論的知識がある。
A医学的基礎知識、医療関連知識
(1)人体の解剖・生理(一部生化学)の広範な知識がある。
(2)主な傷病について、主な原因、症状及び治療方法と看護を関連させて理解できる。
(3)検査及び画像診断と傷病又は臓器との関連について、専門的知識がある。
(4)患者の病態を把握し、その変化について理解することができる。
(5)医学・医療用語について広い知識がある。
(6)代表的な薬効別薬品名を知っており、適応症と関連した知識をもっている。
(7)診療録・看護録の内容を充分理解できる。
B医療事務
(1)社会保険各法及び公費負担医療各法等の内容について実務上の幅広い知識がある。
(2)すでに作成されたレセプトの内容について、 事務点検により不備を発見し、指摘することができる。
(3)広い範囲の医療行為が行われている症例で、複雑な内容のレセプトを正しく作成することができる。
(4)「厚生労働大臣が別に定める施設基準」について幅広い理解があり、届出に関する注意事項に従い、必要書類の作成ができる。
(5)診断群分類別包括支払制度(DPC)について理解があり、請求方法について相当な知識がある。
試験時間 1級 9:30〜12:00 (@・A70分 B75分)
準1級 12:30〜14:30 (@・A55分 B60分)
2級 15:00〜17:00(@・A55分 B60分)
3級 12:30〜14:30(@・A55分 B60分)
合格率 1級 10%程度
準1級 20%程度
2級 50%程度
3級 70%程度
受験資格 年齢、性別、学歴等に関係なく誰でも受験できる。
受験料 1級   5,100円
準1級 4,500円
2級   3,800円
3級   2,800円
試験日程 6月、11月
試験会場 会員校の受験者は会員校で受験、一般の場合は受験校一覧から希望の会場を選ぶ
お問い合わせ先 医療秘書教育全国協議会
〒134-0088
東京都江戸川区西葛西6-17-1-201
TEL 03-5675-7077  FAX 03-5675-7078
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