やってはいけないこと―やる気を出させる方法2(連載42回目)
先にやる気を出させる方法として褒めることが一番有効だと書きました。
では逆の視点で考えてみましょう。
勉強をサポートしてやる者にとっての最重要点は、
勉強する子供本人にとって勉強しやすい環境を整えてやることです。
こう書けば当たり前のようですが、実際はなかなか難しいことでもあります。
なぜなら、なかなか上達が見えてこない子供に対して責めて叱り、
向き合うのが嫌なことである勉強時間を更に増やして補おうとすることを
大人はしてしまうからです。
叱られると、自分が出来ていないことをまざまざと見せつけられ
目の前に出来ない現状を山に積まれるようなものです。
誰しも出来ていないことを指摘されたくはありません。
「悪い点を取りたいと思っている子供はいない」ということを忘れてはいけません。
誰しもいい点を取って褒められたいと思っているのです
いい点を取りたくないのではなくて、取れないのです。
精一杯やって取れないのです。
机に向かっていなくてどこが精一杯なのか?と言われるかもしれませんが、
その場合も机に向かえないというのが等身大のその子の現在の実力なのです。
やる気が出ないのです。
やる気を出させるのに無理やり引っ張っていっても効果はそうは期待できません。
私の子供たちが通っている進学塾で中学入試のための説明会が行われた時、
先生が親にサポートして欲しいことを書き上げたプリントを配りました。
親たちは、さてどんなことを頼まれるのか、皆ドキドキしていた様子でした。
深夜まで勉強を付き合ってやればいいのか、答え合わせをしてやるのか、
子供が解けない問題を子供に代わって先生に聞けばいいのか…
こんな塾側の要求を想像していました。
しかし塾の先生が要求してきたことは驚くことでした。
「親にして欲しくない10か条」なる題がプリントにはでかでかと書いてありました。
内容には驚かされました。
殴るな・蹴るな・勉強を見てやるな・口出しするな・叱るな・罰を与えるな・・・
塾側の説明によれば、受験の一番の邪魔は親なのだそうです。
ひどい話でみんなあっけに取られるのを通り越して笑っていました。
受験の場合、親が出来るサポートの一番は「健康管理」だと言われました。
美味しい栄養価に富んだ食事。
これが一番のサポートとは…説明会場の親たちは小さくなっていました。
子供を責めてはいけないのです。
褒めることで力は得られます。
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