自然から学んだ自己常識の範囲の狭さ:日中編―短期留学を通して学んだこと16(連載36回目)
留学中には驚くような経験をたくさんするでしょう。
これは日本での常識が、その国の常識とは違っていることも多いからです。
私の経験を紹介しておきます。
西オーストラリア州ジェラルトンの町中にホームステイしていた私でしたが、
受け入れ先の家族に旅行や遠出にも連れて行ってもらいました。
ある日、もう一人の留学生Yさんのステイ先に遊びに行くことになりました。
彼女の受け入れ先は牧場を営んでいる家庭でした。
牧場での一日はそれは刺激的でした。
日本では経験することのできない貴重な体験をさせていただきました。
広大な土地に羊の群れ、羊たちには一頭一頭名前がつけられていました。
その羊を追うたくさんの犬たちもここで仕事を与えられて
活き活きとした活力を感じました。
動物は他にも鶏やアヒルやオウム、牛、馬は飼われていて、
野生ではきつねやカンガルー、うさぎも見ました。
うさぎの住む穴を見にも行きました。
人間が仕掛けたうさぎ用の罠も見せてもらいました。
蟻や蜘蛛は日本に生息しているのとは違いとても大きくて、
蟻塚に立ちいって襲われたりもしました。
野に咲く植物には猛毒のものもあり、案内無しではとても怖い場所でもありました。
しかし食卓には、花から作ったソースや色とりどりの野菜が並び
豊かな土地と命の息吹を体に取り込ませてもらいました。
日本の都会に住む私にとってはドキドキする一日でした。
目にするものたちは日本の都会高校生の私にとっては常識を超えていて、
自分が普段常識と思っているものたちが実は自分たちの文化によって
生み出されたものなのだと知らしめられました。
私は日本に居て知らず知らずのうちに
女子高生としての常識を偏見として持っていたのです。
これはいい意味でも悪い意味でもなく、ありのままの等身大の姿だ
ということだと思います。
海外の体験を通して、日本という国を知り、
自分がどういう価値観の枠の中で暮らしているかを知る機会となるわけです。
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