犬は何語を話すのか?―短期留学を通して学んだこと14(連載34回目)
ホームステイ先の家には犬と猫が一匹ずつ飼われていました。
犬は庭に、猫は家の中に居住していました。
犬は何語を話すのでしょうか?
考えたことはありますか?
「stay」「go」「sit」など、もちろん英語でしつけをされていました。
私も餌をやったり、一緒に遊んだりしました。
留学も半ばに差し掛かると、一人でいる時間がホッとする時間でした。
そんな時一人庭に出て、犬に日本語で語り掛けました。
勉強のため日本語が禁止されていたので、
日本語が恋しくなると犬に話しかけて癒されていました。
犬は私の話す言葉を理解できません。
けれどそれは英語とて同じことでしょう。
命令形の簡単な単語は訓練すればわかるでしょうが、
だらだらと長い文を話されても到底理解まではいかないですね。
けれど犬は日本語で話しかけようが、英語で話しかけようが、
私という人間に違いはなく、
私から感じ取れる印象や信号は感覚で感じ取っていると思われます。
例えば町で外国人に出会って道を尋ねられたとします。
英語で聞かれたことがわからずにおろおろした経験はありませんか?
しかしその外国人はあなたが英語を理解できないとわかって
流暢な日本語に切り替えて話し始めたとしましょう。
びっくりするでしょうけど、日本語になり意味がわかり
あなたはとてもホッとすることでしょうね。
犬はそうはいきません。人間には犬後は話せないのですから。
わかりづらい外国語を聞く時は全身で聞いてください。犬のように。
雰囲気や感覚を使って相手がどういう気持ちで何を伝えようとしているのか
読もうと思ってください。
中には語感や表現の微妙な効果を誘う文章もあり、それらは日本語には訳せません。
逆に考えるとわかると思います。
日本に生まれ日本人であるからこそ理解できる微妙なニュアンスは
訳すことはとても難しいことです。
ちなみに、ホームステイ先のねこちゃんは
簡単な命令単語さえもその国の英語という言語で理解していませんでした。
犬や猫のように動物的な感覚を研ぎ澄まし、英語に向き合う方が上達は早いでしょう。





